「やることがない」は、大人にとっての「褒め言葉」である
指揮官の皆さん、今日も戦場(あるいは職場)でお疲れ様です。
ふとSNSや掲示板を覗くと、マブガル(マブラヴ ガールズガーデン)に対してこんな声を目にすることがあります。 「上位勢はやることなくて飽きるんじゃない?」 「これって、典型的な『虚無ゲー』では……?」
……いいんです。それでいいんです。 なぜなら、マブガルは我々のような「時間が枯渇している世代」にとって、最高に贅沢な「盆栽ゲー」なのだから。
今回は、四半世紀マブラヴを追い続けてきた「50代歩兵」の視点で、このゲームがなぜ現代の大人に刺さるのか、その真価を語らせてください。
「時間を食いつぶすゲーム」を何本も回せますか?
考えてもみてください。 今、まさに盛り上がっているFGO(私も必死に周回していますが……)のような、人生の時間を極限まで投資する「重厚な周回ゲー」を、同時に何本も走らせることができますか?
あるいは、寝る間も惜しんで古戦場を走る「騎空士様」のような生活を、今のあなたに維持できるでしょうか。
- 若者の特権: 無尽蔵の体力と時間で、ゲームに「没入」する。
- 大人の作法: 限られた隙間時間で、効率よく「愛でる」。
時間は有限です。体力をすり減らして取り組むようなヘビーなゲームを複数抱えるのは、物理的にも精神的にも限界があります。
50代歩兵に求められる「適度な距離感」
マブガルが提示してくれる距離感は、実に絶妙です。
- 1日のルーチンは15分〜30分。
- そこそこのガチャで推しを確保し、放置で溜まった素材でチビチビ育てる。
- サークル対抗戦でサクッと貢献する。
最高じゃないですか。 私たちマブラヴ直撃世代は、もう50歳近いんです。若者のような瞬発力も、ゲームだけに人生を捧げる余裕もありません。
この「盆栽」を愛でるような手離れの良さこそ、我々ベテラン歩兵がたどり着いた「安息地」なのです。
Fateとマブラヴ、20年という歳月の重み
FGOの源流である『Fate/stay night』と、我らが『マブラヴ』。 どちらも2000年代初頭を代表する伝説的なIPですが、気がつけば20年以上の月日が流れました。
「人類を救う戦い」も「並行世界を巡る物語」も、人生の半分近くを共に歩んできたことになります。
ただ、長年のファンとして本音を言えば、マブガルの成功の先に期待しているのは「ビジュアルノベルとしての新作」です。 特に、あの過酷な戦いを生き抜いた彼らが、どのような日常を送り、何を想っているのか。その「アフターストーリー(帰還後の世界)」こそ、我々が本当に知りたい未来の一つではないでしょうか。
マブガルの成功が、マブラヴの未来を拓く
もし、このマブガルが商業的にしっかりと根を張ってくれたら……。 潤った資金で、再びあの重厚なテキストと演出で魅せる「マブラヴの新作ノベル」が世に出る日が来るかもしれない。
それを夢見て、私は今日も15分のデイリー任務に励みます。
「爆死は日常、勝利は奇跡、盆栽は至高」
100連や200連の爆死など、20年待った我々に比べれば一瞬の出来事。 50代歩兵の戦いは、明日も「放置」という名の平和な時間と共に続いていくのです。


